雑記/思考の軌跡

色々やった2023年の仕事振り返り

あけましておめでとうございます。2024年に入っちゃいましたが、2023年の振り返りを一つ。 今回は仕事中心に考えてみた。 今自分がいる会社は、絶賛事業の転換中。ということもあって今までいた人が抜けて新しい人を迎えることもあった年だった。 人数自体は…

「無意識データ民主主義」と「権威なき権威主義」・「貴族的なもの」(成田悠輔 vs 國分功一郎・千葉雅也)

WIREDのちょっと昔の号を図書館で借りた。 NEW COMMONSという特集号である。 WIRED(ワイアード)VOL.42(9月16日発売)作者:Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン)プレジデント社Amazon 無意識データ民主主義という考え方 「コモンズと合意形成の未来」と…

わが子を思う親心を日本の衰退に繋げる「親学」的世界観

RPGのような子育て 中学受験によって得られるもの 「名門校」の力はコミュニティ コミュニティの力:受験は団体戦 コミュニティの力:大人になっても こんな日本に誰がした 有明ガーデンというショッピングモールに行った。 タワマンを含む複合街区の一部を…

結婚式で写真を撮るのは礼儀です

先日、人の結婚式・披露宴に出た。 披露宴のテーブルにつくと、Google Photoの共有アルバムへの招待リンクQRコードが印刷された紙が置かれていた。 参列者に撮影した写真をアップロードしてくださいね、という呼びかけのようだ。 結婚式での撮影スタイル こ…

サッカー観戦の面白さの片鱗を感じた2022年ワールドカップ

まずはじめに断ることとして、この記事を書いているのはサッカー観戦歴数試合という超にわかが書いている。 あくまで個人的にサッカー観戦の面白さを見つけたという話なので、話半分もとい話1/1024くらいに思って欲しい。。。 これまでのサッカーのイメージ …

政治の根源は暴力 安倍晋三元総理大臣の暗殺に対して

要するに、クラウゼウィッツは政治を利害が異なる各自が自分の意思を通していくプロセスである的なことを言っている。 そして、戦争をそのプロセスにおける一つの手段として捉えている。 この記事ではこれ以降「自分の意思を通す」ことを”原政治”とでも呼ぶ…

裏切られた革命&情報を整理することが正義なのか

下書きの中に、似たような話題を扱った2記事があったので一緒にしてみた。 裏切られた革命 「シェア からビジネスを生み出す新戦略」という本を読んでいる。 情報を整理することが正義なのか 僕はローカルガイドとしてGoogle マップでお店情報を追加してい…

ポケモンGOはメタバースの悪夢を見ないのか

Facebook(現Meta)に代表されるVR派に対して、AR派のナイアンティックから異議申し立て的な文章が発表されたことが話題になった。 今から半年弱前、2021年8月のことである。 そのタイトルが、「メタバースはディストピアの悪夢です。より良い現実の構築に焦…

モノからコトへの時代に所有され続けるためには (テスラよりも500の方が欲しくなる理由)

先日、昔の会社の先輩にあった。 その人は、もともと免許を持っていなかった。 けれども、昨年どうしてもスポーツカーに乗りたくなって免許をとり、そのままロードスターを買ってしまったという人である。 現行ロードスター、アルファロメオ・ジュリエッタの…

30歳までにやりたいこと 自分の好きと向き合う

先日の記事を書いていて、自分でも一つ気づきがあった。 www.k5trismegistus.me ブログを書く理由 おさらい ブログを書く理由はどうせなにか書く際に可能性レベルでいいから外に見られる場所に書きたい。というものである。 会話やSlackでは世の中の人に広く…

Web3は来るけどNFTは来ない

NFT 最近、NFTという言葉をよく聞かないだろうか。 デジタルデータは本来的に無限に複製可能だが、「あるブロックチェーン上では」複製できない所有権を表現できる、というものである。 Web3.0 もう一つ、最近徐々にWeb3という言葉も見るようになってきた。 …

メタバースの将来について、来ないと思う理由・来てほしくない理由

acebookがMetaと社名を変えたり、日本メタバース協会なる組織が生まれたり、ここしばらくメタバースという言葉を聞くことが増えているように思う。 以前、レディ・プレイヤーワンをみたという項目でも述べたように僕はメタバースというものにそもそも懐疑主…

環世界と言葉の学習、語り得ないものについて

ある夏の夜、あなたは沼のほとりを歩いていた。ここ数日、夜になると急に雨が降り始めることが多かったが、どうやら今日も降りそうだ。 予感は的中し、急に天でバケツをひっくり返したような雨が降り始める。急いで帰らないと、、、。 そんなことを思った瞬…

デジタル技術が「それとなさ」を実装するには

そろそろ、デジタル技術はアンビエントな情報提示ができるようになる必要がある。 いまだに紙が使われる領域 ホテルや旅館に泊まるときに、館内施設や食事の案内はいまだに紙でもらうことが多い。 今の時代、こんなの紙でわざわざ渡す必要はなくてQRコードを…

「知能化都市」を読んで

図書館に行くときには、必要で読む本に加えて必ず一冊はその日出会った本を借りるようにしている。 今回借りた本はこれ。 知能化都市 見えない都市をデザインする作者:関谷 浩史発売日: 2010/06/24メディア: 単行本 関谷浩史 著 「知能化都市 見えない都市を…

「異教の隣人」を読んで、異文化への寛容や基本的人権の尊重と、宗教行為を野放しにすることの違いについて考えた

住んでいる自治体…ブログのタイトルにもなっている通り東京都荒川区なのだが…の中央図書館は、3年ほど前にリニューアルされて「ゆいの森あらかわ」という複合?施設になっている。 ゆいの森荒川の宣伝 複合施設とはいえ、基本的には図書館で、イベントホール…

あつまれ どうぶつの森をやりながら考えた時代の転換点

これまでテレビゲームのたぐいを一切やったことがない家族が、「あつまれどうぶつの森」をやりたいと言い出した。 どうやら、王様のブランチを見て影響されたらしい。 あつまれ どうぶつの森 完全攻略本+超カタログ作者:ニンテンドードリーム編集部発売日: 2…

Instagramの「絵しりとり」とウィトゲンシュタインと「言語ゲーム」

お題「#おうち時間」 最近話題の「絵しりとり」が回ってきた。「おうち時間」で楽しめる娯楽として流行っているということだろうか? #stayhome というタグと一緒に投稿されていることが多いようだ。 mayutre.com 自分の作品がこちら。 www.instagram.com あ…

戦列歩兵・クラウゼヴィッツ・超限戦

「バリー・リンドン」という映画を見た。 バリーリンドン(字幕版)発売日: 2015/03/15メディア: Prime Video ちなみに、同じ監督の「アイズ・ワイド・シャット」を見たときの記事はこちら。 www.k5trismegistus.me 作品について この「バリー・リンドン」は、…

重慶大厦(チョンキンマンション)の思い出

2016年2月に中国に行った。 実家に帰っていた客家系の友人と広州で待ち合わせたのだが、広州や深センに直行する便は値段が高かったため、一度香港に寄ってから鉄道で広州に向かうことにした。 香港は夜に到着して、翌朝すぐに鉄道に乗るだけだったので、とに…

機械に従って生きる ~Uberの革命

シェアエコノミーといえばUberとAirbnb UberとAirbnbの違い 今後は機械が指示を出して人間がそれにしたがうだけの仕事が増えるだろう いろんなものがUberっぽくなっていく それはよいことなのか シェアエコノミーといえばUberとAirbnb Uberは世界で最も多く…

Body as a Serviceという考え方? ~湘南美容外科の院内で考える

湘南美容外科でヒゲ脱毛を受けている 湘南美容外科でヒゲ脱毛をしていたのだが、ようやく全6回の過程が終了した。 途中マルタに行ったり、そこで日焼けしすぎてレーザーがあてられなくなったりしてしまったので、1年以上かかってしまった。 ヒゲ脱毛の多く…

恐怖する身体 ステラークの試みからの着想

松岡正剛とドミニク・チェンの対話本、「謎床」を読んでいたら、ステラークのことがでてきた。 謎床: 思考が発酵する編集術作者:松岡 正剛,ドミニク チェン出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2017/07/04メディア: 単行本 余談にはなるが、松岡正剛の凄さが僕に…

ブロックチェーンとUtility3.0

最近ブロックチェーンは正面からコミットしているわけではなく、ニュースみたりしている程度。 今の仕事は電力関連なのだが、インフラの世界からブロックチェーンを眺めると、今まで見えてなかった価値が見えてきた。 分散化というのはブロックチェーンに限…

アフリカはFAANG時代の先をゆく

www.k5trismegistus.me 前回の記事で、人間を人間らしくないことから解放するテクノロジーによってほとんどの人間は不要になってしまい、投資がされなくなるだろうということを書いた。つまり、基本的人権のような考え方が過去のものになるということだ。 そ…

ホモ・デウスを読み終わって

ようやくHomo Deusを読み終わった。 Homo Deus: A Brief History of Tomorrow作者: Yuval Noah Harari出版社/メーカー: Vintage発売日: 2017/03/23メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (4件) を見る 注目すべきなのは近代の「人間性」というものが…

読書がいいものだと気づいた朝

通勤途中、なるべく本を読むようにしている。 朝のほうは英語で重めの本を読み、夜の方は日本語で新書とかをというルーチン。後者の方は最近地政学系の本が多い。 興亡の世界史 ロシア・ロマノフ王朝の大地 (講談社学術文庫)作者: 土肥恒之出版社/メーカー: …

攻めるためのインフラ産業とそこにある危機

Uber EATSを利用したことはあるだろうか。 わかりきったことだが一応振り返っておくと、自前で出前(ラップじゃないよ)サービスを持たない飲食店からフリーランスの配送員が料理を宅配してくれるというものである。 飲食店側は売上の一部を引かれるだけの従量…

東京はなぜ世界一の都市になれたのか

僕がこれまで訪れたことのある世界の都市は… 台北・ウィーン・プラハ・ブダペスト・香港・広州・無錫・蘇州・上海・マカオ・シアトル・シンガポール・イスタンブール・ベルリン・ミュンヘン・クルジュ=ナポカ・チュニス・ローマ といったところ。ザルツブル…

自動運転時代の地政学

自動運転は世界をどう変えるか 自動運転というと、人が運転しなくてもドライブできるねという話がはじめにくる。しかし、そんなことよりももっと革命的なことがおきるんじゃないかと思う。 MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ作者: 日高洋…