まあお前らド素人は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。

うちの研究室は長年研究室旅行なるものをしてなかったそうだが、ついに今年記念すべき第一回が行われることになった。(大昔はやってたのかもしれないが、少なくとも10年はやってないと思う。)

学科のシステム上、B4が卒論配属されるのが冬学期からということもあり、どうも今年は10月にならないとB4が来ないらしい。(自分たちは9月からだったと思うんだけど)
というわけで、一番下っ端であるM1の自分たちが企画をすることになった。

研究室旅行というのも、本来ならば一緒に旅行して夜も共に過ごす(意味深)ことで親睦を深めあおうというものである。しかし、うちの研究室は他の人がやってないことをやろうがモットーなので、普通にやっても面白く無いなということで「日程だけはそろえて、各自がばらばらに好きなところに旅行して終わったら報告しあう」というルールで旅行してはどうかと提案してみた。
もうちょっと細かいルールをいうと、

まず、決められた日程の中でおのおのが独自にいきたいとこを決める。そして一旦どこに行こうとしているかを発表しあう。この時点でかぶってしまった場合は一緒に行っても良い。また、ある程度行き先の方向が同じで途中まで同じ電車とかならなるべく一緒に行けるところまでは一緒にいく。
帰ってきたら、各自自分の旅行について話す。

というものである。
残念ながらこの案は冗談だと思われてしまって結局普通に旅行に行くことになってしまったのだが来学期、または来年こそは実現させたい。
  

ちなみにいうと、この旅行のアイデアの元になったのは吉野家同時多発オフである。もちろんこの同時多発オフの元ネタは例のコピペ↓

昨日、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。

で、これをもとにこういうルールで行われたオフである。

全国同時多発吉野家オフ・ルール(基本)
① オーダーは「大盛りねぎだくギョク」。(玉子と言い直さない事)
② 領収書をもらう。その時は2chを連想させる会社名であること。
③ 店内撮影でのフラッシュ使用は厳禁。
④ 店内での馴れ合いは厳禁。なるべく店外でも馴れ合わない。
⑤ 食べたらさっさと帰る。
⑥ どんなに可笑しくても笑わない。必死でこらえろ。クスクスすんな!殺伐。
⑦ 複数で来ない。単独で入店の事。友達、カップルできても、そ知らぬ顔。
⑧ 撮影した写真はアプロダ等を利用してなるべくうpせよ。
⑨ 隣の奴がねぎだくギョクを注文した場合のみ、「並つゆだく」を注文せよ。
⑩ 隣の奴が「並つゆだく」を注文したらブチ切れて「お前つゆだくって言いたいだけちゃうんか」と言ってもよい。
⑪ 吉野家に迷惑をかけない。
⑫ 牛鮭定食を頼みたい奴は「素人なので牛鮭定食おながいします。」

通常、オフ会といえば普段ネット越しにしかコミュニケーションを取っていない人同士が対面で「馴れ合う」ために行われるものである。しかし、このオフでは「馴れ合い」がなるべく排除されている。
フラッシュモブは近いものがあるのかもしれないが、フラッシュモブは参加者以外の注目を引くために行われるのに対して吉野家同時多発オフははたから見ればちょっと変な注文が多いな、くらいでそれほど注目をあつめるものでもない。
当時の記録を見てると、やっぱ終わったら二次会行って「馴れ合」っちゃったりしてる人も多いようだけれども、忠実に他人とは一切話さず即帰宅している人が多い。