エイプリルで思い出したけど、コヨーテ・ラグタイムショーって面白いんでしょうか。

ここ二三年花粉シーズンになってもいつもより鼻水が出るかな?程度で、アレグラさえ飲んでいればほぼ平時と同じような生活ができていたんだけれども、今年はかなり危機的な状況にある。

まず、まともに寝られない。一応入眠自体はできるんだけれども、寝ている間に呼吸が口呼吸になり酸欠状態になるのか寝た気がしない。起きているときは二時間に一回くらい点鼻薬を撃たないと鼻が詰まってしまうのだが、寝ている間はどうしようもない。このおかげで一日中なんとなく霞の中にいるような気分だ。

それと思うのが、常に頭が重い。多少頭痛がしても、また花粉のせいか…と済ましてしまうので軽い脳梗塞とか起こしていても気が付かないんじゃないだろうかと思う。

  

病気の発見が遅れるというのももちろん、感染症にも弱くなる。
以下、専門じゃないので認識に多少間違っている点はあるかもしれないし、読者へわかりやすく伝えることを第一のモットーとしているこのブログの理念に則り正確性よりもイメージを優先していることに注意。

人間の免疫システムのなかで「インテリジェント」な部分、つまりT細胞とかB細胞とかリンパ球を中心にした部分システムは、2つの指揮系統がある。
ヘルパーT細胞という言葉を聞いたことがあるかもしれないが、こいつらは簡単にいえば参謀で、部下たちに何を攻撃すればいいのかを指示する。(HIVウイルスはCD4というヘルパーT細胞特有のマーカーにくっついてヘルパーT細胞に影響する。なのでエイズになると免疫系は兵隊はいっぱいいるのに誰が敵かを識別できる指揮官がいないという状況になり、兵隊がはたらけなくなってしまう。)

このヘルパーT細胞はTh1とTh2にわけられ、それぞれ守備範囲が違う。(Th17というのもあるらしいけど)花粉症は主にTh2細胞系の連中によって引き起こされるものである。ということは、花粉に触れるとTh2細胞は自分の系列にある免疫系統を増強したがる。
しかし、予算には限りがあるので何かを減らさずにTh2系を増やすことができない。Th2系を増強するため、Th1系の軍縮をしてしまう。

このTh1系はいわゆる感染症に対する免疫を担っている方であり、清潔な現代日本では基本的にそれほど働く機会がない。なので、Th1系のほうは規模を拡大はおろか維持する正当性をもっておらず、いいように軍縮を求められる。
ここでいざ感染症の原因が入ってくると、Th1系が弱っているため感染症にかかりやすくなってしまうということだ。

アレルギー体質が増えている原因の一つに、社会の清潔化があげられるのはこういうことである。免疫は刺激を受けないと弱くなっていってしまうということだろうか。

そう考えたら、完全にCD4+T細胞が働けなくなるほど重症のエイズになると花粉症にはならなくなるんだろうか。(成人T細胞白血病とかも?)
まぁ、その状態で生き続けることは無理なんですけど。