セクシーコマンドー外伝

過去2回の国立情報学研究所でどうこう、とかハッカソンがどうこう、というのは全部これのことだった。

BIGCHA ビッグデータプログラミングチャレンジ
説明を公式から引用すると、

BIG data programming CHAllenge (BIGCHA) は、ビッグデータの利活用により新しい価値を創出できる人材の育成を目指したコンテストです。本コンテストでは、所属の異なるチームメンバーとの交流を通して、社会にインパクトを与えるアプリケーションの開発に挑戦します!

だそうだ。
  
昨今、テレビなどでもビッグデータがどうこうとかデータサイエンティストがどうこうという話を聞くことが多いかもしれないが、要するにそういうものだ。
内容をかいつまんで説明すると協賛企業からWEBサービスのデータを借りて、それをHadoopを使ってゴニョゴニョしてなんか(WEBアプリが多いが、単にデータ解析でもよさげ)作れ、というものである。
来年度からは僕が研究室のサーバー管理者になることが決まっており、Hadoopクラスタの管理なんかもしなきゃいけなくなるのでHadoop勉強しようと思って参加した次第である。あと、ほんの数日いくだけで二単位もらえるし…。

この時点で基本的に作業は完了していてあとは発表会を待つだけ。ほんの数日ではあるが、ビッグデータなことをしたわけだが、ビッグデータの分析、はっきり言ってそんな楽しくない。※
今回わかったのはデータ解析はそんなに革新的なものを生み出さないということ。協賛企業講演でビッグデータ活用について話される内容は「いままであった機会損失を見つけて対応することで売上何%カイゼン」みたいなのがほとんどだった。まぁ中には革命的なものを生み出すこともあるんだろうけれども、基本的にはそういうことなのだろう。
会社を経営している人なんかはそれが大事だと感じるんだろうけれども、僕はあまり楽しいと思わなかった。Amazonのレコメンデーションとか、そもそもあんまり好きじゃないし、レコメンデーションのバックエンドでHadoopを使ってよりパーソナルなレコメンデーションが可能に、とか言われても「そう…(無関心)」という感じ。というか、開発で忙しくて講演を聞いている人がそんなにいない。

※運営はよく出来てるし、ハッカソンとしては質が低いなんていうわけではない。単にこれは個人の興味の問題である。

そんなこんなで、データサイエンティストは世界で最もセクシーな職業という考え方には同意できないかな、と思う。やっぱり、機会損失を見つけるなんていうよりかは全く新たな「何か」を創造するほうが良いと思うのです。

それと、このハッカソンの間リクルートとDeNAがそれぞれ一回ずつ弁当をくれたのだが、なんだか無産階級から収奪された富の分前をもらっているみたいであんまりいい心地はしなかった。

↑ おまえがいうなってかんじですよね