パサージュ論

免許をとって以来一年以上神聖ペーパードライバーだったわけだけれども、多少練習を始めた。
日曜日、その一環で「越谷レイクタウン」まで行ってみた。なんで越谷かというと、都心方面に向かうのでは交通量(というか歩行者量?)が多くて大変そうだし、埼玉方面で適当にいいところないかなぁという発想からである。
実際に運転を行ったのは足立区のもう埼玉が目の前に迫っているあたりから立体駐車場登るまで(まだ駐車はできない)の2時間程度(1時間は工業団地みたいなところをぐるぐる回ってた)だったけれども、とても疲れる。自動車の運転を職業にするなんて考えられない。

まぁ、それはいいとして越谷レイクタウンである。
この越谷レイクタウン、ある程度詳しい人なら知ってるだろうけれども日本一の規模を誇る。また、売上もおそらく日本一だと推定されている。(イオンは売上を公開していない。公表されている中ではラゾーナ川崎が一番だとのこと。)
また、作りの方も「上の階に本屋を置く」とか「通路は真っ直ぐではなくカーブを描くように」とか「一定間隔で喫茶店など座って休めるポイントをおく」など有名な定石が守られているのが一目でわかる。
でも、個人的な感想を言うと「所詮イオンモール」という感じである。他のショッピングモールと比較…といっても豊洲のららぽーとかラゾーナ川崎ぐらいしかしらないんだけれども、イオン系のショッピングモールは開口部・窓が少なく、どうも閉塞感があるように感じる。また内部の風景もどこも似たり寄ったりで洗練された感じはない。

  

テナントリストを眺めてみればわかるけれども、基本的に他の何処かにもあるものしかない。他の何処かにあるものでなけれれば受け入れられないのかもしれない。
「月曜から夜ふかし」で「自分が住む都市Aは他の都市Bより都会だ!」(実際にはその逆)と思い込んでいる人たちに事実を認識させるにはBのほうが人口が多いとか総生産額が多いとかよりも「スタバの数」を突きつけたほうが効果的、という結果が出ている。 これも変な話だなぁと思うけれども。

イオンには「その土地の特色」 なんてものは必要なくて、小規模な<東京>(またはその他の都市)を体験できるというところが重要なのではないだろうか。かつて地方が地方だったころは歳での生活を体験するには都市に出るしか無かった。しかし現在はイオンにいけばある程度都市住民と同じことができる。都市に出るコストを考えれば、その「ある程度」で十分満足できるし、満足してしまったほうが楽という考え方が最近はやりのマイルドヤンキー思想である。

(…これより下は着想というか、まだまとまってないです。…)

・かといって東京も田舎なので、「複合商業施設」なんていうのは大体どこかにあるものをテナントに入れているだけである。諸事情あって東京ミッドタウンに行ってきたけれども、ユニクロが入っていた。(ファーストリテイリング本社が上にあるからかもしれないが…。)

・近頃都会で流行るものも、NY発、パリ発、台湾発…といった異国(異世界)にオリジナルをもつものがチェーン店となって乗り込んでくるというものが受けていると思う。店舗自体はオリジナルでも、それの乗っかっているブームは海外由来だったり?最近のパンケーキブームとかまさしくそんな感じだと思う。「すでに流行になっているもの」に乗り遅れてはいけないという同調圧力、だけでは説明できないような気がする。「流行り始め」というのがなく、最初から「流行」として現れる流行が多いような気がするんだけれども、これは単に僕のアンテナが狭いだけなのだろうか?

・ネットの世界でも最近はやりのTumblrとかPinterestなんていうのも自分で発信するものではなく、流れている何かを「陳列」するのが主な使い方であるそうだ。自分で何も発信せず、ほかからの情報を並べるだけで成り立ってるなんてくっだらないなぁと思うんだけれども。そんなことを言い始めたら、自分の思考はオリジナルといえるのか?みたいな話になってしまうけれども…。