中華製小型筆記本電脳 前編

中国では、ノートパソコンを筆記本電脳というらしい。そのままやんけ…。

てなわけで今回は中国製のネットブックのレビュー。
 ネットブックといえば、EeePCに代表されるAtomをCPUに使っていて、液晶の解像度は1024*600、OSはWindows XPかWindows 7 Starterというのが定義だったような気がするが、そういうやつではないので広い意味でのネットブックと考えてほしい。

買ったのは以下のものと同等品。 ここは製造メーカー直販のようだが、同じものがAliexpressのいたるところで売られている。
http://www.aliexpress.com/store/product/7inch-mini-Laptop-kid-laptop-with-VIA8850-Cortex-A9-Android-4-0/101371_746156403.html
AliExpressとはAlibabaが運営しているAlibbabaよりも小ロットで買いやすい通販サイト。(まあ、欲しいと思うものがあっても100個単位じゃないと買えないなんてこともあるわけだが。)
日本で言うと楽天みたいな感じで、「Aliexpress」というところから何かを買うのではなく、そこに出店している店舗から買うシステムになっている。
最近は円安になって前ほど激安感は感じなくなってきたが、それでも安い。
日本では評判はあまりよくないっぽいが、注文者が「受け取ったよ!」というまでお金が店側に渡らないようになっているなど他の中華通販サイトよりは安心できるんじゃないかと思う。

とAliexpressの説明は終わりにして、肝心のネットブックのスペックを見ておこう。
CPUはVIA8850というもの。デュアルコアで動作クロック1.2GHzとなかなか高性能そうに見えるが、実はかなり低スペックらしい。同じSoCを積んだタブレットはAntutuで3000くらい。このAntutuというベンチマークは今まで存在すら知らなかったのだが、この数字はかなり低いようだ。
メインメモリは512MBか1GBとある。これはスペックにバリエーションがあると考えるのが普通なのだが、そうとも限らない。ホントは512MBモデルしかないのに、売ってるところが差別化のために1GBメモリ搭載!とうそをついている可能性もあるからだ。しかしあまり考えてもしょうがないので、どうせ5ドルくらいしか変わらないし1GBモデルを買った。
ネットワークは有線・無線LANが使える。
液晶は7インチで800*600。安物のパネルを使っているだろうし、期待はしない。
その他フラッシュメモリは4GB、USBポートも2つあってHDMI出力もあり。外部フラッシュメモリはマイクロじゃなく普通のSDカードが入る。

これで送料合わせて83ドルだった。精密機械だからか無料の配送はなく、20ドルほど送料がかかったので本体価格は60ドルほどである。

で、なんでこんなものを買ったのか?
それは軽さに惹かれたからである。

今、持ち運ぶパソコンとしてZENBOOK UX21Eという11.6インチのMacBook Airのパチモンみたいなヤツを使っている。
こいつは本体1.1キロで充電アダプタを合わせて1.3キロと重さはかなり頑張っているほうである。これより軽いのを探そうとしたら、AtomのショボショボPCか、バカ高くてしかもダサいレッツノートかということになる。
というわけで、実質「使える」なかでは最軽量といってもいいだろう。それでも重いのである。重いものは重いのだ。

どうしてもx86でウィンドウズ搭載のパソコンがいるぞっていう日(授業で)以外は、もっと軽いやつがいいのだ。
ネットができてそれなりのキーボードがついていれば特にx86にこだわることもなかった。つまりはNetWalkerやLifetouch noteでもよかったのだが、いまさらあれらに諭吉さん一枚を超える額を払うのは馬鹿馬鹿しい。IS01も実はこの用途で買ったのだが、これはキーボードが小さすぎた。
だったら、ネタにもなるし中華ネットブックとやらを買ってみるか!と思い立ったのだ。

とはいえ先ほどのアレ、実は重さはわからなかった。いろいろな所で売られているので各店舗の公開しているスペックを見ると、0.6キロから1.2キロまで開きがあった。
本体重量を載せているところと、付属品もろもろ入った箱の重量を載せているところで違うのか?

いろんな店の記述を見比べて、おそらく本体800グラムくらいなのではないかと予想した。これならまあ買う意味がある軽さだ。もし600グラムしかないのであれば、かなりいい。
とはいえ、確証はないのでもしかしたら1キロうぃ超えるものが来るかもしれない…。

はたして、どんなものが来るのだろうか…。
後編に続く