刃の作り方

それでは、いよいよ刃の製作について。
蒼星石のはさみは普通のはさみと違い、刀(片刃の場合は刀、両刃の場合は剣らしいです)のようになっている。
http://www103.sakura.ne.jp/~cherryblossom/souseiseki.html
このページを見てもらえればわかりやすい 。
このはさみは戦闘用でもあるのだから、そこを考慮すると、2点注意することがある。
まず第一点目は見ればだれでもわかるように、刃の先端の形状が刀っぽくなっていることである。(ややこし言い方をすれば、軸に対して線対称でない)原作の漫画ではそうなってなくて普通のはさみライクな形なのだけれども、(おそらくアニメ化の時に刀風になった?)刀ライクなほうがかっこいいよねということでこっちを採用する。
そして第二点目、はさみを閉じた時に刃がぴったり重なっているというところにも注目したい。
はさみの多くは、上の写真にあるように閉じた状態でも刃が完全には重ならず、上から見ても下になっている刃がわずかに見えるようになっている。
しかし、このような構造にした場合、戦闘時には「斬る」のではなく「殴る」スタイルに見えてしまうだろう。実際には刃を重ねたところで最薄部の厚みは変わらないのではあるが、やはりぴったり重なっているほうが刀らしくみえるだろう。(本当に戦うわけではないけれども…)

というわけで、以上二点を頭に入れて、型紙をつくろう。これも工作用紙に書けばOKである。
まずは一番広い面のものを書く。


だいたいこんな感じでいいだろう。
これはそれぞれ2つずつ工作用紙に書き写し、それぞれ1枚ずつは切り取ってしまおう。
これで幅が広い方の型紙はできた。

次に、前段階で切り取らなかった方に 下のように書き足しをして、狭い方の面を作る。(すごいインクが滲んでしまった…)








そうしたら、こっちも切り取ってしまう。

そして、5mmのライオンボードをこの狭い面の型紙にあわせて切り取る。
切り取ったら、柄のときを同じように芯を通すために切り抜きをする。(柄のほうから伸びている芯と合わせながら)

そうしたら、幅が狭い方の型紙と接着してしまおう。(まだ幅広の方はダメ!)
なぜかといえば、中に芯を通す関係上ライオンボードの上下に何かを貼り付けて隠してやらないとうまく芯を隠すことができない。 しかしこの上にさらにライオンボードを重ねたら分厚くなってしまい不恰好になってしまう。そこでライオンボードを餡にして、まわりを工作用紙でサンドしてしまえば薄さを保ったまま芯を隠すことができるということである。

幅広の方の型紙を貼り付ける前に、芯を通す。
柄のほうから伸びている芯を先ほど空けた切り抜きに入れたら、ホットボンドでしっかり固定する。これが取れてしまうとかなり面倒なのでしっかり固定しよう。
芯の固定が終わったら、幅広の方の型紙も貼り付けてしまおう。(狭い方とは反対の面!)

これで随分はさみらしくなったと思う。しかしまだ、「刃」が「刃」らしくなっていない。

こんなふうに段になっているはずである。
こういう部分を埋めるように工作用紙でパーツをつくる。やり方としては薄い紙を角と角を結ぶように押し付け、角に折り目をつける。
こうしてつくったものと同じ形のものを工作用紙で作ってセロハンテープで貼り付けていく。形が単純ではないので一度ではできないが、何度も繰り返しこの作業をする。









こうして段差を埋めていけば、刃らしくなってくる。ここまでできればもうどう見てもはさみである。