瀬戸内海のコンビニスイーツ

今週のお題「ゴールデンウィーク2018」

4/30、5/1で前からやってみたかったしまなみ海道自転車走破をやってみた。

海が透明だった

初日は広島空港から尾道まで30kmくらい、尾道から大三島の宿まで40kmくらい。二日目は宿から今治まで30kmくらい、羽田空港から自宅まで30kmくらい。合計で130kmくらい走ったことになるだろうか。。2日間ほとんど食べるか漕ぐかしかしてない。

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ろくに下調べせずに行ってしまったものあるけれども、「初心者でも完走可能」「普段運動していなくても大丈夫」というのは大嘘だと思う。そりゃ宿やら飛行機やら予約してしまっていたら走らざるを得ないわけだけど、思っていたよりはるかに大変でそのぶん走りきったときは達成感があった。(その分、東京に帰ってきてからの30kmは気持ちが切れてしまっていたので大変だった、、)

地味に四国初上陸、くわえて四島以外の島初上陸。 島って言うと補給ポイントが全然ないのではないかと懸念していたんだけれども、コンビニが定期的にあるのでまったく困らなかった。ファミリーマート・ローソンが多くてセブンイレブンはあまりない。セブンイレブンは他チェーンよりも店舗あたり平均売上額が大きいんだけど、儲からないところには出店しないという戦略にも由来していそうだ。

それで気づいたことがある。 普段コンビニでお菓子類を買うときは感じていなかったんだけれども、これって日本のどこでもコンビニがあれば同じ商品が買えてしまう。これってすごいことじゃないだろうか。

まぁ食品メーカーが売ってるプッチンプリンとかも美味しいんだけれども、コンビニスイーツの進化は別物というかもともと専門店に行かないと手に入らないようなレベルの味のものが手に入るようになっている。 これまで洋菓子店などがなかったような地域でも、そこそこの味のものを手に入れることが可能になったのである。

これまで、都市部に独占されていた文化的な味というか(プッチンプリンが文化的じゃないのか?というツッコミはナシでmm)それが全国に標準化されるというのは、大げさな話都市に出るインセンティブを奪うことにもつながっているだろう。 美味しいものを日常的に食べたかったら都市に行くしか無い時代は終わり、コンビニに行けば都会の人と同じものが食べられる。 f:id:k5trismegistus:20180502220638j:plain (似たようなことは衣服にも言える。価格帯の高いハイブランドでもなければ、今はイオンに行けば東京に新しくできた話題の新スポットと同じテナントが入っていて同じものが買えるようになっている。)

味覚の格差は比較的想像しやすいと言うか、田舎に住んでいようが都会に住んでいようが世の中にはおいしいものとまずいものがあって、おいしいものを食べたほうが満足感が高いというのは誰でもわかる話だ。

その一方で、想像がむずかしい格差がある。最たるものがインターネットがいくら普及しようが埋めようのない都会と田舎の文化的な格差で、たとえば次の記事にあるような教育の領域。高等教育をうけたら何かいいことがあるのか?プリンの味みたいに単純明快なメリットがあるわけではない。

gendai.ismedia.jp

コンビニがなかった時代には「想像しやすい格差」に不満を持って都会に出て、出てくるまでは気がついていなかった「想像しづらい格差」の存在に気づかされていた。 コンビニやイオンが「想像しやすい格差」を埋めてしまうことで、別に都会になんかいかなくてもそこそこのものが手に入るようになっている。なのでわざわざ都会に出ようなんて気にもならず、永久に「想像しにくい格差」が存在していることに気づかない。

マイルドヤンキーという減少の1つの原因は、こういうことなのかなぁと思った。