ルーマニアがすごい良さげな件

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今、マルタからルーマニアのクルジュ=ナポカという都市に来ている。どこだよそれ、という人がほとんどだと思うけど、ルーマニアでは第三の都市だという。

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そして、WizzAirというハンガリーの格安航空会社のハブ空港でもあるのでマルタから直行便が週に2回飛んでいるのだ。

知らなかったんだけど、ルーマニアはEUにこそ入っているがシェンゲン協定には入っていないのでマルタから行ってもパスポートチェックや入国審査がある。 そのことに気づいておらず、出国審査前の待合(シェンゲン圏内に行く便用)でぼーっとしていたので危うく飛行機に乗り遅れるところだった。

一部の人には有名な?地下の遊園地サリーナ・トゥルダに行くのが第一目的で、あとは城とかシギショアラ歴史地区をめぐる予定。 ルーマニアの首都はブカレストだが、フニャド城やシギショアラといった観光地はクルジュ=ナポカから行ったほうが近い。 ブラン城・ブラショフはブカレストとクルジュ=ナポカのちょうど間くらい。なのでクルジュ=ナポカから行ったほうが実はいろいろ巡れるのだ。


2019年のマルタ短期留学に関する記事はこちら↓

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ルーマニアに対するみんなのイメージ

夏になって、僕の通っている語学学校にもヨーロッパの非英語圏からたくさん学生が来ているのだけれども、出身によってだいぶルーマニアという国に対するイメージが結構違う。

西側の人はあまりいいイメージを持っていないようだ。

先生1(といっても同い年、そしてすごいいい声)は生まれはマルタだけど生まれてすぐにイングランドに引っ越し、ティーンエイジャーになってマルタに戻ってきた西側の人間。 その先生は、「ルーマニア…ドラキュラ?」というのが第一声。 「サリーナ・トゥルダという地下の遊園地に行く予定だ」というと、「サリーナ・トゥルダ…邪悪な響きだ…」という冗談っぽい返事。 EUに入ったとはいえ、地理的にも遠いし旧共産圏のなかでも「西側化」が進んでいないからなのか遠くてよくわからない国というイメージであるようだ。

50代後半、イングランド生まれイングランド育ちのおじいちゃん先生もルーマニアに対してはよく知らない感じだった。「珍しいところにいくものだ!」みたいな返事。 やっぱり「ドラキュラ伝説か?」と聞いてきた。 ちなみにこのおじいちゃんは僕の車に対しても「イタリア車に乗っている日本人なんてはじめてみたよ!」みたいな感じだった。

そして50歳くらいのロシア人の歯医者。この人にはルーマニアに行こうと考えている段階で話をしたのだが、「ルーマニアなんて何も見るものないじゃん、もっといいところあるでしょ。モスクワやサンクトペテルブルクにしなよ」とのこと。

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↑の記事の後半で出てくる人なのだが、旧衛星国に対して、ちょっと下に見ている感じもあるのかもしれない笑。

一方で、ルーマニアと同じくソ連の衛星国だった国の人達は結構好意的な意見が多い。

ポーランド人やチェコ人、モンテネグロ系スイス人の生徒たちはルーマニアは口を揃えて「自然がきれいでいいところだよ」と言っていた。 日本人でルーマニアに行くといえば多分第一には城や城塞都市を目当てにすると思うんだけれども、そういうのは自分の国にもあるからあまり重視しないのかもしれない。 逆に自然以外はあまり言及されない。

クルジュ=ナポカの町並み

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空港から旧市街のあたりにあるホテルに向かう間、この前見たカール・マルクス・シュトラッセなんか比べ物にならないくらい東側感を出す町並みに遭遇。 歩くとちょっとかかりそうなので今日は見られなかったけど、これは見に行きたい…!!

そして、なんとホテルも行ってみたら民泊みたいなところで中東欧によくある門と中庭があるタイプの集合住宅にはじめて入った。

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これの最初の方をみていただけると。

旧市街の町並みもやはり今まで行った国とは違う、独特の雰囲気。旧東側とひとくくりにはできない、プラハやブダペストではあまり感じなかった影を感じる。


とにかく、今まで来た国の中で1番刺激的な予感がする。