革靴と自転車のメンテナンスをしながら思いついたこと

今日はいろいろメンテナンスをする日だった。

できごと

朝は革靴。

うちにはメンテナンス用品がたくさんあるのだが、正直どれをどういう順番で使えばいいのかまったくわからない。 昔はフルセットになったメンテナンスキットがあって、マニュアル通りにできていた。 たしかブラシで埃などを落として、次にクリーナーでしみこんだ汚れを落として、革の栄養のためのクリームをすりこみ、最後に磨き用のブラシ、磨き用のミトンで順番に磨く。で、最後に防水スプレーをかけておしまいという流れだ。

f:id:k5trismegistus:20200118161516j:plain
キットに付属していた説明書

しかしである。

たとえばクリームだけ先になくなって、東急ハンズの靴メンテナンスコーナーにいったとする。 すると、これ一本で汚れ落としも栄養補給もできます!というものが売っている。 すると便利そうだから、そっちを買ってみたくなるのが人と言うものだろう。

そういうのが繰り返され、いろいろなメーカーの役割が被ったメンテナンス用品が家に多数あるという状況になってしまう。 すると、どれをどういう順番で使えばいいのか疑心暗鬼になりながら磨いていくしかないという状況になる。

ついでに財布とか革小物もあわせてメンテナンスしたが、労力の割にはきれいにならないなぁと思う。

昼は自転車。

今度ひさしぶりにそこそこの距離乗る機会があるのだが、下手したら年単位で乗っていない。 一応イノテック塗布とか定期的にしていたので、ほぼ汚れを落としたのと可動部にシリコンスプレーを吹いたりグリスを塗ったりする、日常的なメンテナンスだけですんだ。 いつもと違うことと言えば、塗装が剥げてしまっているところがあったので、そこをタッチアップペイントで補修もした。 (周辺に住んでいる人しか関係ない話だが、三ノ輪のオリンピックは地味になんでもある。タッチアップもここで買えた。)

自転車に関しては自分なりにどれをどうする、というルールがわかっているのでケミカル類で目移りすることはないので革よりは楽だ。

↑商品名かわったのかな?

メンテナンスは面倒

まぁ自転車の方は昔いじる方が趣味と言っていいくらいだったし、今でもやってみるとまあこれはこれで楽しい。 しかし、革靴のほうはあまり楽しくはない。 ほかの財布とかももろもろ、傷めてだめにするには痛い価格のものだし、ぼろぼろになっているのを使っているのはカッコ悪いと思うので手はいれるが、できればやりたくないなぁと思う。

今は家に革メンテナンス用品が(使い方はよくわからないながらも)多数あるので自分でやっているが、正直やる頻度を考えたらたまにお店に持っていってやってもらう程度で全然いい気がする。

革靴磨き趣味の人が増えているらしいが、世の中の多くの人は正直だるいなぁと思いながら磨いていると思う。 XaaSとかサブスクとかシェアリングエコノミーという潮流から考えると、だんだん自分ではやらないというのが主流になっていくだろう。

また、自転車メンテナンスも大多数の人にとってはできればやりたくないことだと思う。 うちはすでに道具がある程度そろっているし、自分自身大学時代かなりいろいろいじっていたので分解清掃もどこをどうすればいいか知っているけれども、道具も揃えて勉強もしてって新たにはじめるには面倒ごとが多すぎる。

分散型リソースの時代

今、東急ハンズの靴磨きコーナーにいくとたくさん商品もあるし、ワイズロードとかいけば自転車用品もこれでもかというほどそろっている。 しかし、さきほども言ったように個人で自分のをメンテナンスする需要は先細っていくと思う。

そこで思うんだけれども、こういうのをUberみたいにフリーでやる人とやってほしい人を結びつける需要はけっこうあるのではないかと思う。 くらしのマーケットのより細いやつというイメージで。

革靴だってもちろんある程度はきれいにしたいわけだが、職人がつくったビスポークでもないしそこまできれいにしてもしょうがない。素人がマニュアル通りに磨く程度でいい。

たとえば、靴磨きや自転車いじりが好きで、もっとやりたいという人はいる。でも別に今の仕事をやめて職人になりたいわけでもないという程度の。 今は物をうっているだけの東急ハンズしかりワイズロードしかりがそういう人をかかえて、用品を売りながら仕事をまわせるようにしたら、新たな販路になるのではないかと思う。 せっかく直接エンドユーザーとのタッチポイントがあるので、そこを生かせるんじゃないかなぁ?と思ったくらい。