スキー場に見る文化の違い

週末、久しぶりに泊まりでウィンタースポーツ。長野県は白馬八方尾根に行ってきた。

うちからだともっとも行きやすい長野駅経由ルートでは、長野駅-白馬間が予約の出来ない高速バスを使う必要があり 順当にいけば緊急事態宣言解除後初の週末になるので乗れるか心配だったが、延長されたおかげか、無事乗ることが出来た。

白馬は長野オリンピックの競技でも使われたということもあってか、これもまたいいスキー場だった。 面積でいうと先月訪れた上越国際スキー場が380ha、白馬八方尾根スキー場が200haと上越国際スキー場のほうが倍近く広いのだが、最長滑走距離は白馬八方尾根スキー場が8kmで上越国際スキー場が6kmと白馬八方尾根スキー場のほうが長い。 また、これは体感だが白馬八方尾根スキー場のほうが横幅が広く感じたので、スキー場というか山で滑っているという感じがした。

持った違和感

子供の頃は越後湯沢のあたりで親戚がやっていたペンションがあったゲレンデ、今はMt.グランビューという名前だが当時は違う名前だった…ばかりだったし、

www.niigata-ski.com

大人になってからもほとんど越後湯沢周辺のスキー場にしか行っていない。(一回だけ山形蔵王)

白馬八方尾根の様子を見ていると、思ったことがある。まず、上下オレンジ一色!とか、上下オレンジに白い変なライン!みたいな、昔風のウェアを着ている人が多い。そして、スキーもガチな感じというか正統派なフォームで滑っている人が多い。そして、スキーもスノーボードも標準形のもの以外をほとんど見かけることがなく、ファットスキーとかスワローテイルのパウダー用ボードのような「やんちゃ」な?ギアは見なかった。

理由を考えてみる

白馬は、東京からだと北陸新幹線を使う行き方でも3時間はかかる。標準のルートは新宿から松本まで特急でそこからローカル線らしいが、こちらだと5時間かかる。 普段都心に住んでいて、週末だけ行ってみようみたいな層にはちょっと不便なのでやんちゃざかりの若者には行きづらいのだろう。

長野でも、軽井沢とかになるともっとやんちゃ系がいると予想できるので、いずれ確かめに行ってみたい。

それよりかは、割と近くに住んでいて、我々が週末公園に遊びに行こうという感覚で子供の頃からスキーやってました、っていう人が多いんじゃないだろうか。 自分なんかも、スキーに行くとはハレの日という感覚があるが、そういう人たちはもはや冬の日常、だから逆に変な気合が入っていないのではないかと思う。

白馬八方尾根スキー場で目立ったのが子供を英才教育?しているお父さんで、上級コースに無理やり連れてきたはいいものの子供はすぐ転んでしまいその後ろで渋滞が起きる光景がよく見られた。 野球とかに燃えていた人が親になると子供を無理やり鍛えてしまいがちだそうだが、スキーでもあるのだろうなぁと思った。

最近行ったスキー場の違い(主観)

●ガーラ湯沢

言わずとしれた利便性では最強のスキー場。駅のなかにレンタルショップから温泉まですべてが揃っているので日帰りで行くには最適。 ただしその分人は多く、またスノーボード初心者がいたるところに転げ回っているので楽しさという観点では相対的に劣ると思う。

●かぐらスキー場

コース外滑走が黙認されており、治安はあまりよくない。喫煙者が多かった気がする。 ただ、なんでも滑れるらしいのでスキー・スノーボード以外もやってみたい(スノースクートとか)はいいかもしれない。

●神立スノーリゾート

あまり広くないが、ジャンプ台とか「スノーパーク」があった思い出。 フリースタイルはかっこいいんだけど、あれってどれくらい練習すれば楽しめるようになるんだろうか?シーズンでも月に一回行く程度だとうまくなれる気がしない。

●上越国際スキー場

越後湯沢からちょっと遠いだけあって、初心者はすくなめでレベルは高いかも。単一のスキー場としては日本最大らしく、とにかく広い。 また利便性が悪いぶんいろいろ頑張っていて、また行こうと思った。 ただし、レンタルショップはガーラ湯沢とおなじ「サロモンステーション」だが、用具がちょっと古い気がする。 自分にはまだ関係ないが、広さを活かしてキッズゾーン的なものも充実していた。

●蔵王温泉スキー場

雪質で有名なだけあって、これがパウダースノーかぁ、と感動した。すごく上達した気がしてしまう気持ちの良さがある。 今になって思えば、蔵王もそういえば白馬と同じような、「まじめな」スキーヤーが多いなっていう感想を持ったような記憶がある。首都圏からのアクセスが影響している例では。 いいのだが、新幹線で2時間半、バスでさらに40分となかなか行くのがキツイ。3連休でいけるとなればまた行ってみたいが、いつになることやら。 あと、意外とそんなに広くはない。

●白馬八方尾根スキー場

スロープの横幅が広く、数字以上に広く感じた。 前述したとおり、まじめなスキー場という感じがした。