今こそマイクロフォーサーズの良さ

本日、7/3はPENの日らしい。

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なんでも、12年前の7/3に(オリンパスの)初ミラーレス一眼E-P1が発売されたんだそうだ。

うちは父親がフィルムカメラ時代からオリンパスファンということもあり、うちにあるレンズ交換カメラは全てオリンパスのものだった。 と言ってもあんまりカメラにお金を使う人ではなかったので、エントリーグレードのボディにキットレンズが中心だけれども。

オリンパスのカメラといえばマイクロフォーサーズだが、残念なことにあまり最近は注目されていない。 「フルサイズ」ミラーレスという、センサーサイズの大きなミラーレスカメラが各社から出ており、今やフルサイズにあらずばカメラにあらずとも言わんばかりに各社はフルサイズを推している。(パナソニックも、マイクロフォーサーズのシリーズとは別にフルサイズのシリーズも出している)

でも、今こそマイクロフォーサーズはいいよということを言いたい。 何がいいかというと、言葉より写真の方が雄弁だ。

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2本のレンズが入っているのは、マーベルのキャラクターペンケース。比較用においたのはiPhone XRである。 たったこれだけで、広角・標準・中望遠3つの単焦点レンズが揃っている。※

今はE-PM2という超小型のカメラボディを使っていることもあるが、その気になればバッグなしでポケットだけでなんとかなるコンパクトさ。

この程度なら旅行に行って歩き回るのにも全然邪魔にはならず、カメラのせいで行動が制限されることがない。 これが何よりのメリットだと思う。

写真は機材の良し悪しより先に構図なので、良い機材のせいで行動に制限がかかって良い構図を失うのであれば本末転倒ということになる。 マイクロフォーサーズのレンズを自分で買う前に他の規格のカメラも眺めてみたし、いまだに電気屋では見かける。ソニーのα7Cやシグマのfpなど、本体だけでいうと非常にコンパクトなカメラはある。しかし、レンズまで含めた大きさ重さは比較にならない。

プロであれば、それが仕事なので重い機材を持って這いずり回る必要があるわけだが…。 ということで、PENシリーズくらいだと行動に制限はかからない範囲で、レンズ交換の楽しみも味わえるちゃんとしたカメラ、という妥協点としていい解を示してくれている、と思う。

とはいえ、スマホで十分という人も増えてきており、際立った違いを訴求しづらいのも事実だと思う。 スマホでもまずまずの写真が撮れるようになった時に、カメラをわざわざ買うとなると重くてスゴイという反対の極に飛びたくなるのはわかる。

というわけでマーケティングが非常に難しいところではあると思う。 マイクロフォーサーズのカメラは台数こそ出ていても、あまり単価が高くないのも事実なので。

とはいえ、オリンパスのカメラはオリンパス本体から切り離されて、VAIOを復活させたJIPの傘下にいる。 パソコンというカメラ以上に差別化が難しいところでうまく行った手腕を生かして、マイクロフォーサーズも盛り上げてほしいと期待している。

※レンズは以下のみっつ。