今自由と民主主義のためにできること、殺人者プーチンを支える天然資源への依存を減らそう

f:id:k5trismegistus:20220303010215j:plain

ロシアがウクライナに対する侵略行為を始めてから約一週間。(プーチン一派にとっては、ウクライナは独立国でなく大きなロシアの一部だから侵略ではなく国内の反乱の鎮圧という認識なのではないだろうか。中国が台湾併合を狙うときも同じことを言うと思うけれども。)

侵略が始まる前に書いた記事では、エネルギー資源が原因だろうと合理的な理解をしようとした。

www.k5trismegistus.me

しかし、どうもそうではないのかもしれない。プーチンにとっては、強い「大ロシア」※の復活こそが人生を賭してやりたかったことで、ロシア経済の復活だとかそんなことは実は手段でしかなかったのかもしれない。 そのパッションが人類を豊かにする方に向いていたらいい方に世界を変えることのできた類まれな頭脳と行動力の持ち主だっただろうが、残念ながら彼の情熱は世界を分断し、自国民すら苦しめることも厭わず空虚な理想を実現することに向いていたようだ。

いまできることについて考えた

ロシアのこの暴挙に対して我々ができることってなんだろうか。この記事のようにSNSのアイコンをウクライナ国旗に変えたりするのも結構ではあるのだけれども、それよりもマシなことがあるだろうと思った。

ご存知の通り?現代の独裁者の多くは天然資源に支えられている。ロシアも、G8に参加していた頃は大国面をしていたが実質天然ガスと石油しか外に売れるものはない。

かような状況では、政府は国民の支持を受ける必要はない。国民に喜んで税を払ってもらうより、天然資源を独占してそこから税収を得れば良いからだ。このことは、上記の「食い尽くされるアフリカ」で説明されている。 ということを考えると、やはり我々としては天然資源への依存度を減らすことがすなわち独裁者の収入を減らすことなのだと思う。

今すぐに効果が出てウクライナに平和が戻るという類のことではないけれども、長期的に同じような事態が減るのを願って。

こんな記事を書いたところで、人類に一週間後の未来があるのかわからない状況ではあるが、、、。

1. 省エネにつとめる

これは当たり前の話として、節電・節ガスをすれば当然原油・天然ガスの使用量は少なくなる。 また、日本ではたくさんの食料が捨てられているが、その生産・輸送にも多くのエネルギーが使われている。直接は見えづらいけれども、そういう無駄を減らすことも大事だと思う。

多少高くてもカーボンフットプリントの少ない国産食材を買うとか、包装が簡素なものを好んで買うとか、牛肉よりも鶏肉を選ぶとか、、食料選び一つとってもたくさんの機会がある。

宣伝にはなるけれども今年の冬はホットマットが非常に役に立った。エアコンを大分補完できる。

2. 再生可能エネルギー投資に参加する

積立NISAとかで投資デビューをする人も多いと思うが、積極的に再生エネルギー関連への投資を行うことも一つ手立てだろう。

えてして自由で民主主義の国はエネルギー資源が少ない。(ドイツの褐炭はもう使えないし、、)そんな中で、再生可能エネルギーは独裁者から資源を買わなくても済むようにする手立てとしても有効。

探した限り、再エネ関連の投資信託は信託報酬も高いし資産形成目的としたらどうなのかなという気持ちではあるが、資産形成のためというよりかは、一種自国の安全保障のために支出をしているくらいの気持ちで少し投資資金をこういったファンドにも割り振ってみるのはどうだろうか。

portal.morningstarjp.com

僕の口座のあるSBI証券では↑は取り扱っていないようなので、これを毎日100円づつ買うことにした。

emaxis.jp

3. ネタにしない

日本特有の現象らしいが、これまでロシア関連で怪しい事件があってもどこか遠い国の話、現実感がないのか「おそロシア」というネタで片付けられたり犬と戯れるプーチンが可愛いとかでプーチンカレンダーが売れていたりしていた。

megalodon.jp

でも、現実にプーチンは公正な選挙によることなく、敵を粛清することで権力基盤を守ってきた、我々が生きる自由世界の価値観とは相容れない存在であるということを忘れるべきではなかった。 (僕もドレスデンに行った時に偶然やっていたフリーマーケットでKGBのバッジやら買っていたけれども。売り手はおじいさんで東独時代経験者だと思うが、今となって思えばどう思っていたのだろうか。売ってるくらいだからあんまり気にしてないかもだけど。)

今この地球上には、ウクライナ以外にもイエメンやシリアなどで紛争が起きているし、アンゴラやナイジェリアでは石油に支えられた権威主義的政府が人々を弾圧している。 というようなことを、真面目に知っておく必要がある。

※ここでは大ロシアを、旧ソ連時代の大きさをもつロシアと考えた。大ロシア・小ロシア・白ロシアの大ロシアではなく。