5日目蘇州~7日目上海

蘇州は庭園がたくさんあることで有名。なかでも拙政園、留園、獅子林の3つがおすすめだという。また蘇州は昔の城塞都市で、街の中心部は堀で囲まれている。


蘇州駅についてから歩き始めると、多数の客引きが寄ってくる。みんな観光客に庭園のチケットを売りつけようとしている。案内してくれている留学生がそのうち一人についていった。

自分は全く中国語を理解できないので何を話しているのかまったくわからないんだけど、どうもそこでチケットを買うことで話がまとまったらしい。上記3つの庭園はどれも含まれていないんだけど、無名の庭園1つと昔の城1つを見て、堀の遊覧船がセットで100元だといっていた。遊覧船単体で120元なので、ぶっちゃけそれだけでも元がとれる。
というわけでとりあえず遊覧船だけ乗ってみてその後は獅子林とか拙政園に行く、ということでそのオファーを受けた。

すると、チケットを渡される代わりに待合室に案内され、しばらく待つと今度はバスに載せられた。自分はてっきり複数のチケットをまとめて購入できるだけなんだと思っていたんだけど、どうもそうではなくツアーに参加することになってしまったようだ。

バスツアーなので時間もこっちの自由にはならないし、別に行きたくもない場所に連れて行かれる。蘇州は絹と淡水真珠が名産品らしく、その2つの資料館に案内される。といっても両方とも半分以上が物販スペースになっている、実質土産物屋。驚くことに多数の人が実演販売コーナーで絹の布団を買わされていた。自分は中国語が理解できないが、もしかしたら相当な話術を持っていたのかも。

そんなこんなで結局「行くべき」庭園には行くことができず、消化不良な一日になってしまった。


翌日は上海へ。
上海はこういう↓


イメージがあるかもしれないが、こんな新しい建物ばかり立ち並んでいるのは上海でも浦東地区という90年代から開発が進んだ川の向こうの地区だけ。昔からの上海は真新しいビル、帝国主義時代のヨーロッパ風建築、ぼろぼろの長屋がモザイクのように並ぶ不思議な都市。(中国はほとんど地震がないらしく、耐震基準がゆるいのだろう)


おもちゃ屋が立ち並ぶ通りとか生地・服飾材料屋が並ぶ通りがあって、きっとそれぞれ名前がついているんだろう。おもちゃ屋ではドローン風のラジコンが人気で、実演販売のクアッドコプターが人混みの中を器用に飛び回っている。
自分も120元で一個買って帰ったんだけど、全然うってくれたオッサンみたいに上手に飛ばせない。上海のおもちゃ屋はみんなドローン操縦のプロとしても働けそうだ。他にもいろいろと楽しそうな感じだったのでおもちゃ屋通りはもっとじっくり見たかったなぁ。

上海の主要産業は金融なのだが、それは植民地支配の時代に遡る。古くの上海と浦東地区を隔てる川に沿った外灘にはコロニアル様式?な建物が並んでいるが、それらはみな列強の銀行だったらしい。今はほとんどが中国資本の銀行が入っているが。
この外灘は夜になると対岸の浦東の夜景を見るために多数の人が集まってくる。


他に豫園とその周辺に広がる豫園商城、上海最大の繁華街である南京東路といったところにもいったんだけど、とにかく人が多い。さまざまな統計では東京都市圏のほうが人口が多いはずなのだが、東京都市圏よりも上海のほうが狭く、また中国の場合はそのような統計に入らない人口が多いということで人口密度は圧倒的にこっちのほうが高いと思った。
まさしく人海という感じ。


実質ここで旅行は終わりで、この後は浦東空港すぐそばのホテルで一泊して翌日は飛行機にのるだけ。しかしここで問題が。上海には網の目のように地下鉄が走っているんだけど、浦東地区に向かう路線は一つだけ。しかもこの浦東地区への延長部分だけ終電が異様に早く、タクシーで帰らざるを得なかった。この空港は夜間発着がないのだろうか?


一週間通して不思議だったのは、コンセントの形状。中国国内では3種類くらい使用されているらしいが、そのせいか壁のコンセントや延長タップにはそれぞれの種類のソケットがが一個ずつついているというものが多い。違うのは形状だけで電圧や周波数はどれも同じ。
このコンセント形状の使い分けって何か意味があるんだろうか?たとえば「この形状は抜けにくいから大型家電用、こっちは抜けやすいから抜き差しの多い小型家電用」、とか「こっちはもともと南のほうで多く使用されていたタイプでこっちは北の方で…」とか…?
誰か知ってる人がいたら教えてほしいなーと。